1年間の英語留学の効果は?費用についても紹介

長期留学が選ばれる1番の理由は、英語力の上達でしょう。しかし、留学前の英語レベルに関係なく、ただ1年間留学するだけでは英語力の飛躍的な上達は見込めません。

ここでは、1年間の留学での英語力の上達について、英語が上達しない人の特徴、留学先別の費用の目安と一緒にご紹介していきます。

1年留学したら英語はペラペラになる?

もし「ペラペラ」の状態をネイティブスピーカーのレベルと定義するなら、1年の留学だけでは難しいです。しかし、1年間留学すると英語のスキルは確実に大きくジャンプアップするので、留学前と比べて英語が上達したという実感はあるでしょう。

1年の留学で目指せる英語力

目安として、1年間英語圏の国で留学をすると、ネイティブスピーカーとの日常会話が80%まで理解できるようになる と言われています。1年間英語を毎日使う環境にいるだけでネイティブスピーカーの早いスピードに慣れ、日常会話で使う単語もほぼカバーし、さらにスラングや現地の言葉、ジョークなども理解できるようになってきます。

留学の最初のころはまだ会話も苦手で、教科書で習った構文やテスト勉強のために覚えた単語など、とにかく自分が使える英語を最大限使って、一生懸命コミュニケーションをとります。しかし途中で、自分が使うような言葉や表現を現地の人はあまり使っていないということに気が付くでしょう。

実際に使われる英語は、学校ではなかなか学ぶことができません。相手が使った表現やリアクション、話すリズムなどをどんどん真似していくことで、自然な言い回しよりネイティブスピーカーに近い話し方を習得できるでしょう。

1年の留学でTOEICはどれくらい伸びる?

TOEICのスコアを英語力がどれくらい上達したかを図る目安にする人は多いですよね。1年留学でどれくらいスコアが伸びるかというのは、留学前のTOEICスコアと、留学の種類によっても違ってきます。

例えば、語学留学の場合、留学前のスコアが200~400点程の人は、最大約400点程度のスコアアップが目指せます。

さらに、TOEICのスコアアップ対策の授業を行っている語学学校も多くあるため、スコアアップを目指す方はぜひその授業を受けてみましょう。

TOEICで高得点を出すには、英語力だけでなくTOEICの問題や出題傾向に慣れ、問題を解く上でちょっとしたコツを掴む 必要があります。TOEIC対策のプロに教えてもうことで、ただ闇雲に英語を勉強するのではなく、効率的な勉強方法と対策が身に付くため、大幅なスコアアップが目指せるかもしれません。

また、留学後にTOEIC900点以上をとる人に多いのが、大学・大学院に1年留学する人たちです。

大学・大学院への留学は語学留学ではなく、自分の専攻している分野の探究や日本ではあまり充実していない学問の勉強など、興味関心を追究することが一番の目的となっています。大学・大学院へ留学する方にとって、英語はその手段に過ぎません。

1年留学した場合の費用はどれくらい?

長期留学の費用は金額が大きく、しっかりと準備をしないと安心して留学に旅立つことができませんよね。

ここでは、1年の留学にかかる費用の目安を主要留学先ごとにご紹介します。金額は様々な条件の違いによって大きく変化するため、あくまでも参考程度にご覧ください。

カナダ

総額:200〜360万円程度

授業料:大学・大学院 150〜200万円程度/語学学校 100〜150万円程度

住居費:60〜120万円程度

生活費(食費・娯楽・交通費):50〜80万円程度

アメリカ

総額:300〜400万円程度

授業料:大学・大学院 170〜500万円程度/語学学校 60〜250万円程度

住居費:50〜200万円程度

生活費(食費・娯楽・交通費):50〜120万円万円程度

オーストラリア

総額:160〜350万円程度

授業料:大学・大学院 180〜400万円程度/語学学校 80〜120万円程度

住居費:35~120万円程度

生活費(食費・娯楽・交通費):50〜120万円万円程度

大きな費用がかかる1年留学では、食費や住居費などの面で節約していくことができます。

例えばアメリカの場合、レストランでの相場は日本より割高なうえ、チップも払わなければならないので、注意しないとすぐにお金が無くなってしまいます。一方で、スーパーで買える食材は日本よりも安いものが多く、友達と出かける以外はなるべく自炊をするように心がけるだけでかなり節約できるでしょう。

また、滞在費の節約には、シェアハウスがおすすめです。同じ学校に通う友人数人とアパートなどを借りて一緒に住めば、滞在費を大幅に節約できるうえハウスメイトたちと仲良くなれます

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1年英語留学しても効果が出ない人もいる?

ここからは、1年の英語留学でも効果がなかったというような人の特徴について紹介していきます。

日本人ばかりと行動する

留学に行っても日本人とずっと一緒にいる人は、英語を上達させることはできません。

海外で1年も生活できるという貴重な機会に、その国の友達を作ろうと努力しない理由はなんでしょうか。英語に対するコンプレックス、会話の始め方がわからない、日本人といるほうが楽など様々あるようですが、多くの人は英語を伸ばしたくて留学に来ているはず。それなら、日本人とずっと一緒にいるという行動は目的とずれていますね。

留学中はなるべく日本人以外と過ごし、英語漬けの環境づくりに心がけましょう。

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恥を捨てきれない

他にも、恥を捨てきれない人には留学の効果を得られないことがあります。

英語を鍛えていくうえで、たくさんの間違いと失敗を経験することは必要不可欠ですが、多くの人が恥を捨てられず、間違えることを躊躇して結局何も成長せずに終わってしまいます。

堂々と英語を話し、間違えたりうまく会話が弾まなくてもジェスチャーや表情を使ってとにかく行動するうちに、間違いを訂正してくれる親切な友達に出会ったり、流暢な英語でなくても楽しく会話をしてくれる人に出会ったりするものです。

このように英語上達のために少しずつレベルアップしていくには、コンフォートゾーンから一歩外に出て、難しい状況にチャレンジしていく行動力が必要だといえるでしょう。

中だるみから抜け出せない

1年間の留学の魅力である長期間の海外での生活ですが、期間が長いからこそ途中で勉強へのモチベーションが下がってしまったり、長期間の海外生活に満足してしまい、途中でだらけてしまうことがあります。

そんな時は思い切って旅行に行ってリフレッシュしたり、留学前の気持ちを思い出す時間を作るなど、自分で気持ちの切り替えができるようにしておきましょう。

また、悩みやホームシックで気分が暗くなることも長期留学では付き物です。一人で悩まずに、友達や学校の先生、家族にすぐに相談しましょう。自分だけでなく、多くの人が長期留学で気持ちの浮き沈みを経験しているという事実も知っておくと良いでしょう。

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まとめ

とにかく英語を上達させたい人、海外の大学で学びたいことがある人などに向いている1年留学。その英語の上達具合はその人の行動や勉強への意力、そして自分を成長させるために自分に厳しくなれるか、という点にかかっています。

本当に英語を上達させたいなら、なりふり構わず色々なことに挑戦しましょう。そこから得られるのは英語のスキルアップだけでなく、一人の人としての成長と困難や苦労を仲間たちと乗り越えたという思い出と達成感です。迷っている人は、思い切って挑戦してみてください。一生に一度の貴重な人生経験となるでしょう。