ウクライナに留学|ウクライナの基礎知識と目的別の最新事情を紹介

ウクライナに留学する理由

日本ではあまり知られていませんが、ウクライナはたくさんの魅力が詰まった国です。なぜウクライナなのか。その理由を教育の質、生活費、さらには国民性から見ていきましょう。

質の高い教育を受けられる

ウクライナ国内の教育水準は非常に高く、国内の識字率は驚きの99.4%を誇ります。他にも、大学への進学率がかなり高く、全体の進学率は世界でTOP10に入るほど、教育への意識が高いことがわかります。

生活費が比較的安い

宿泊施設に関しては、宿の方が賃貸よりも安く、月に3万程度もあれば十分でしょう。食費は、自炊をすればかなり安く済ませることができます。スーパーにはお惣菜もあり、料理が苦手な人でも健康的な食事を取ることが可能です。また、日本の食料がスーパーにおいてあるのも嬉しいポイントでしょう。

海外で日本食を探そうと思うと、アジアンショップのようなところまで行く必要があります。しかし、ウクライナのスーパーでは、日本の食材も売っているので、日本人にとっては馴染みのある味を楽しむことが可能です。留学中の悩みと言えば、日本食が恋しくなることですから、それは心配しなくても良さそうですね。公共交通機関も日本に比べると非常に安いため、全体的に生活費が安く済むことがわかります。

親日国である

ウクライナは非常に親日家が多く、日本に来ることが夢だという少年少女も少なくないとか。東日本大震災のときに起きた福島での原発事故の際には、同じ原発事故が起きたチェルノブイリが国内にあることから、日本に向けた祈りの像が立てられたそうです。

ウクライナの基礎知識

ウクライナに留学するメリットはわかっていただけたと思います。それでは、実際にウクライナの基礎知識をいくつかご紹介していきます。ウクライナは日本から離れており、日本からの直行便はないため、周りにウクライナへ旅行したことのある人はなかなかいないと思います。イメージがしにくいかもしれませんが、わかりやすく説明していきますので、興味を持って読んでみてくださいね。

ウクライナはどんな国

ウクライナと言えば、美男美女が多い国として世界的に有名です。観光客の中には、街を歩いているだけでも美意識の高さを感じる人もいます。

気候に関しては、比較的温暖であることが挙げられます。旧ロシアといえども、ヨーロッパに近い国のため、冬でも極寒にはならないそうです。また、ウクライナは上記した通りチェルノブイリ原発の事故が起きた場所ではありますが、その影響はありません。食料品や水も定期的に放射能検査が行われていることも考慮すると、安全と考えて間違いなさそうです。

また、ウクライナは芸術大国とも言えるでしょう。それは、音楽鑑賞やオペラ、バレエ鑑賞がもはや日常的になっている人がほとんどだからです。日本でウクライナでも随一のキエフバレエ団のパフォーマンスを見ようとすると、かなり高額でチケットを買う必要がありますが、ウクライナではそれよりも安く見ることができます。

他にもハイレベルの演奏や舞台を格安で鑑賞することが可能で、週末になると多くの人々が劇場へ通います。日本人にはあまり一般的でない感覚ですが、せっかくウクライナに行くのであれば一度は足を運んでみたいものです。

公用語は?

公用語はウクライナ語です。しかし、ロシアの一部だったことから、ロシア語も同じくらい話されています。同じキリル文字を使うため表記上は似ていますが、意味や発音は異なります。肝心な英語の面ですが、残念ながらウクライナ国内では英語はほとんど通じません。

レストランや公共施設では簡単な英語なら伝わりますので、買い物などは大丈夫でしょう。現地の人とコミュニケーションを取りたいと思う人はウクライナ語、もしくはロシア語を身につけることをおすすめします。

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気になる治安は?

ウクライナに関して、テロや紛争がニュースに取り上げられることがありますが、首都のキエフなどはそこまで治安が悪いわけではありません。しかし、深夜帯はとても危険度が高まりますので、レストランで食事した帰りなどは歩かずにタクシーを使いましょう。また、ロシア寄りの地域では紛争の危険性もあります。外務省で、危険度をレベル別に分けた地図が公開されていますので報道が出たり、注意勧告が出た場合は、近づかないようにしましょう。

ビザは?

ウクライナでのビザは、トランジット、短期、長期の3種類があります。トランジットや、観光目的の短期滞在であれば、日本国籍の人はビザを取得する必要がありません。しかし、留学や就労が目的であれば、ビザを取らなければいけません。短期は、滞在期間が90日未満の場合、長期は滞在期間が90日以上の滞在許可を取る際に必要とされます。

短期や長期の場合は、目的によって提出書類が異なりますのでウクライナ大使館のホームページなどを事前に確認しましょう。ビザ申請には、約15〜30日かかると言われています。留学前の準備は早めに済ませておいて損はありませんので、ウクライナへの留学、ウクライナで通う学校が決まり次第、取り組んでおくといいですね。

観光名所

留学の楽しみといえば、観光もできることですよね。ウクライナには、観光名所がたくさんあります。ソフィア聖堂と言えば、聞いたことのある人がほとんどでしょう。スラブの最後の国家の中心となった教会であり、キエフでは外せない観光スポットになっています。他にも修道院や聖堂など宗教的な建物が数多くあり、歴史好きや興味のある人にとってはたまらない場所です。

最後にもう一つぜひ訪れてほしいのが、チェルノブイリ博物館です。この博物館では、チェルノブイリ原発事故の様子や被害を知ることができます。日本でいう、広島の原爆ドームのような感じです。その凄惨な過去を伝えるための博物館には、日々多くの観光客が訪れています。中には福島の原発事故を取り上げた新聞が展示されていたりと、日本人にも関わりのある博物館になっています。

ウクライナ留学目的別基礎知識

ウクライナ留学について目的別に紹介していきます。ウクライナでは英語が一般的ではないので、目的別に探す必要があります。また、首都であるキエフでは、バレエや音楽が有名ですのでそれを目的とした留学も盛んです。

語学留学 (ロシア語・ウクライナ語・英語など)

語学留学をしようと思ったときに多くの人は、ロシア語を習うためにウクライナに来ます。よって、英語だけを語学学校で勉強するのは少し難しいかもしれません。英語も勉強したいのであれば、大学の予備学科をおすすめします。また、30歳以上の方は語学学校のコースを取る方が多いようです。

一般大学留学 (4年制 短期、長期)

大学で勉強するためには、ウクライナ語の知識がある程度必要とされます。留学生にとっては、かなり厳しい環境でしょう。そのため、多くの大学では「予備科」と呼ばれるクラスで、1年間授業を受けるのに必要な知識を学ぶことができるでしょう。そして、大学1年生からロシア語と英語の2カ国語を学んでいきます。短期であろうと長期であろうと、ウクライナ語の知識は必要ですので、事前準備はしておきましょう。

音楽・バレエ留学 (短期、長期)

キエフといえば、有名なのがバレエですよね。よって、キエフバレエ団付属のバレエスクールに留学したい、と願う学生も多いでしょう。しかし、バレエ団への入団は非常に厳しく、付属のバレエスクールの優秀な卒業生のみを受け入れているとのこと。

留学生の受け入れも行なっていますし、短期のワークショップも行なっているようなので、興味のある方は事前に必要な書類を確認するようにしましょう。また、コンクールやワークショップで認められるケースもありますので、チャンスがあれば積極的に参加するといいかと思います。

ウクライナはバレエ大国であると同時に音楽大国でもあります。バレエ音楽で著名なチャイコフスキーもウクライナに由縁のある人物です。キエフ音楽院をはじめとする音楽大学も、もちろんあります。芸術分野において、高い評価を得ているウクライナ。音楽やバレエなどの鑑賞もいいですが、経験者や将来その道で生計を立てたいと真剣に考える人は、ぜひ選択肢の1つに入れてみてください。

まとめ

ウクライナには親日家が多く、日本語コースがあるほどです。ウクライナ語は馴染みがなくても、ロシア語であれば大学で勉強した人もいるのではないでしょうか。英語留学ももちろん可能ですし、英語とロシア語を身につけたいと思っているのであれば、ウクライナは最適な留学先です。あまり馴染みのない国ですが、せっかくの機会ですから一度調べてみてはいかがでしょうか。皆さんの留学が良きものになりますよう応援しています。