カンボジアに英語留学はおすすめ?徹底考察してみた

カンボジアとは

カンボジアは東南アジア、インドシナ半島の南部にある国です。

人口約1600万人で、ベトナム、ラオス、タイと接しており、南にはタイランド湾があります。過去には長期的で大規模な内戦を経験しており、多くの尊い命が失われたという悲しい歴史が残されています。

世界遺産のアンコール遺跡などを始めとする古い歴史が残るスポットが多く存在することから観光地として人気のある国の一つで、世界からたくさんの人々が訪れます。

カンボジアで使われている言語

国として正式に認定されている公用語は「クメール語」で、カンボジア語とも呼ばれている言語です。クメール人と言われるカンボジア人口の、90%を占める民族がこの言語を用いています。

カンボジア人の大半が英語を非常に重要視しているため、熱心に英語習得に励んでいる人が多くいます。ただし、実際の英語のレベルはまちまちで、観光地や首都プノンペン周辺ではほとんどの人が英語を話すことができますが、流暢に話す人から単語のみで会話をする人などそれぞれです。

また過去にはフランスの植民地であったことから、ごく少数ではありますがフランス語を話せる人もいます。

カンボジアの治安

2019年現在、外務省が発表している「海外安全ホームページ」では、4段階の危険レベルのうちレベル1の「十分注意してください」という注意喚起になっています。

重犯罪に巻き込まれる可能性は低いですが”スリ”や”ひったくり”、”詐欺”などが頻発している地域があるので、観光地やローカルな場所に行かれる際は十分に注意してください。

またカンボジアと聞いて内戦の際に使用されていた「地雷」を思い浮かべる人も多いと思いますが、もちろん観光地などからは撤去されているので心配はいりません。ですが、正式に案内されている観光ルートなどから外れると地雷が残っている場所もあるので、そのような場所には近づかないようにしましょう。

カンボジアの経済状況

経済の柱となっているのは、輸出向けをメインとする縫製などの製造業やたくさんの観光地があることを活かした観光業などです。アジアの中でも非常に高い経済成長率を長年に渡って継続していることから、世界から大きな注目を集めています。

カンボジアが経済的に発展した背景には、人件費の安さに目をつけた海外企業が続々と生産拠点として活用したことが大きな要因と考えられるでしょう。

また自国通貨の「リエル」があるにも関わらず、国民の信頼を得られていないため、国内で「米ドル」を使用する動きが強くなっています。

カンボジアが英語留学におすすめな理由

カンボジアがどのような国かお分かりいただけたところで、続いてはなぜカンボジアが留学先として注目されているのか掘り下げて行きたいと思います。

留学費用がとにかく安い

まず一番注目すべき点が留学費用についてです。

一般的な留学先であるアメリカを例にしてみると、1ヶ月間の留学で学費や生活費、滞在費などを全て含めると最低でも平均約50万円はかかります。しかし、カンボジアでは半分の約25万円で済んでしまいます。これは非常に大きな差です。

要因としては発展途上国ということもあり物価が安いというのが挙げられます。これによって生活費や滞在費をグッと抑えることが可能です。

しかし近年、急速な経済的成長に伴い物価の高騰の動きが見られるので、もしカンボジアへの留学をお考えであれば早めの決断をおすすめします。

英語教育に熱心

経済成長に伴い、たくさんの外資系の企業が参入してきているカンボジアでは、そのような企業で働くことによって他の職業の方々と比べて賃金が何倍も変わってきます。

現地の言葉しか話すことができない場合の月給は50ドル程度なのに対して、英語が話せる場合は200ドルにもなるそうです。さらにプラスで日本語を習得できると300ドル以上にもなるといいます。

ですので英語のみならず、他国の言語を習得することに非常に力を入れているのです。大げさな話かもしれませんが、カンボジア人は英語の習得に命をかけていると言っても過言ではないと思います。

ネイティブの講師もいる

これには外資系の企業が多いことや、カンボジアが観光地として欧米人から人気が高いという背景があります。大きい要因としては、現地で働いている外資系企業の欧米人がそのまま講師として教えているなどのケースです。
そしてもう一つが、観光で訪れた際にカンボジアを気に入った欧米人が移住を決意し、講師として働くようになったというケースです。

そのため首都プノンペンには多くの欧米人の姿が見られます。

また、現地の人でも留学などを経験している方であれば、ネイティブに近い英語を習得している人もいるでしょう。

日本人のいない環境

決して日本人が全くいないわけではありませんが、多いわけでもありません。日本人の滞在している場所は首都プノンペンに集中しているので、郊外に出ると日本人の姿を見る機会は極端に少なくなります。しかし、この環境が英語習得には非常に重要であり、これにより現地の方々とたくさん接する機会ができるので、よりアウトプットを行うことができ、効果的に英語を習得することができるでしょう。

日本人が少ない英語留学先のおすすめベスト5

政府が英語を第二言語に

前述にも出てきているように、経済成長に伴った外資系企業の参入や観光地へ外国人観光客が増加したことから、カンボジア政府は英語を国の第二言語として制定しています。英語を第二言語とし国民に習得を促すことで、それが経済へと還元され国家としても発展すると考えられているのです。

しかし現状は、首都や観光地に偏ってしまっており、郊外に一歩出ると英語教育は十分とは言えない状況になっているのも事実です。教員不足や学習環境の整備などの問題が深刻な中で、それを改善するため各国のボランティアが日々尽力しています。

カンボジア留学のデメリット

カンボジアの留学に関するおすすめポイントを見ていただいて、少しは興味が湧いてきましたか?しかし、デメリットもしっかりと理解しておく必要があります。現地に行ってから「情報と全然違う!」ということがないように、こちらもしっかりと見ていきましょう。

カンボジア語の知識が少し要る

いくら英語が利用されている国と言っても、カンボジア人の90%がメインのカンボジア語を利用しています。
スクールや大学、観光地や中心地では問題は無いと思いますが、郊外やローカルなお店に行くと英語が通じない場合がほとんどです。

挨拶や買い物などでコミュニケーションが図れる最低限のカンボジア語は習得しておいても損は無いと考えられます。

食事があまり美味しいとはいえない

日本は世界的に見ても食文化が豊かな国で、外国人観光客からの料理の評判も非常に高いものがあります。

おいしいかどうかというものに関しては、人それぞれ好みの問題があるので一概には言えません。ですが、日本の料理に慣れている以上、物足りなさは確実に感じてしまうと思います。逆に日本の食文化の素晴らしさに気づくことができるのではないでしょうか。これだけ世界にたくさんの食文化がある中で日本料理が好まれる理由がわかるはずです。

食事に関しては、時間が経つにつれて馴染んでくるものだと思います。

時間が守られないことが多い

カンボジア人は「時間にルーズ」という国民性を持っています。カンボジアのみならず、東南アジアの国々で言えることで、日本人の悩みのタネと言えるでしょう。

時間厳守で動く日本人にとっては、留学したての頃はその文化に慣れるまで時間がかかってしまうかもしれません。
5分や10分程度なら我慢はできると思いますが、カンボジアでは交通機関などが1時間や2時間は当たり前に遅れたりします。

ですので最初から、何事も時間通りには進まないと思っておいた方が気が楽です。こればかりは自分ではどうすることもできませんので、カンボジアの文化に自身が柔軟に対応できるよう努力をしましょう。

カンボジアでの英語留学におすすめな場所

カンボジアでは大学や語学学校などたくさんの施設がありますが、その中でも最も効率的に英語が学べる場所があるのをご存知でしょうか?ここではその中でも、様々な国から留学生があつまるインターナショナルスクールついて紹介していきます。

インターナショナルスクール

カンボジアではインターナショナルスクールでの英語留学がおすすめです。スクール内での授業や生活は英語が基本となるため、短期間で英語の習得ができるでしょう。

首都プノンペンには多くの外国人が住んでいるため、インターナショナルスクールが充実しています。イギリス系やアメリカ系、フランス系など多種多様なスクールがあるので、自分にあったスクールを選ぶことが可能です。また多くの国の方々が入校しているので、たくさんの文化に触れることもできるでしょう。

注意点としてはスクールには年齢制限があり、高校3年生までが対象となっているため、成人の方は利用することができません。そのためカンボジアのインターナショナルスクールは、学生の早い段階で留学を考えている人にとっての有力な選択肢の一つとなると言えるでしょう。

タイで英語留学!タイの基本情報とメリット&目的別解説も

まとめ

カンボジアの魅力はしっかりと伝わったでしょうか?

発展途上国としてのメリット、デメリットがありますが、英語習得する上での環境は整っている場所だと思います。

たくさんの留学先がありますが、まずは自分の中の目標や目的を明確にすることが重要です。その部分がはっきりと見えてくると、自然と留学先の選択肢も絞られてくるのではないかと思います。留学生活が有意義なものとなるように、自分にあった留学先を見つけられるよう、こちらの記事も一つの情報として活用していただければ幸いです。