英語留学で効果を実感できる期間は?1週間から1年まで詳しく分析

英語を話せるようになりたい!と願う人なら一度は考えたことがあるであろう英語留学。ですが、実際に留学することでどのような効果が見込めるのでしょうか?

この記事では留学の期間ごとにどのような効果が見込めるのか紹介していきます。また、留学しても効果が出ない人の共通点についてもまとめてみたので参考にしてみてください!

英語留学の効果は?期間ごとに分析

英語力を上げたいという方がまず最初に考えるのが英語留学ではないでしょうか。しかし、留学とはお金がかかるもの。長ければ長いほどいいのは分かってはいるけれど長ければそれだけ費用もかかります。

そこで考えなければならないのがどのくらいの期間が一番自分に合った留学期間なのかということです。

ここでは、留学期間とそれに応じてどのくらいTOEICのスコアが伸ばせるのかについても触れていこうと思います。

留学期間:1週間

結論からいうと、1週間の留学は期間的に言っても「旅行」とあまり変わらず、英語力が向上したといった効果を実感するのは難しいです。

ただ、だからといって1週間だけの留学は無駄であるという訳ではありません。英語力の向上を実感するのは難しいとしても、ネイティブスピーカーに囲まれた環境、また違う文化圏での生活は今までの人生で経験することのなかった新しい経験にあふれていて、いろんな刺激を受けるはずです。

留学から帰ってきたあとは、「またあの場所に行きたい」と明確な外国のイメージと共に留学の経験がモチベーションとなって英語の勉強にも身が入ることでしょう。

留学期間:1ヶ月

最近では留学プランもたくさんあって、1ヶ月のみの留学も可能になっています。「たったの1ヵ月留学しただけではあまり意味がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1ヶ月の留学は想像以上に効果があります。

留学開始時のスタートラインによって異なりますが、留学してから2週間目ぐらいで英語脳が作られはじめます。簡単な日常会話が分かり始め、英語でのコミュニケーションの楽しさを実感し始める 時期です。費用やスケジュール面から長期の留学ができないという方でもやる気があれば数週間でも大きな変化を実感することができるのです。

また旅行の楽しみも味わうこともでき、学びながら程よく海外の雰囲気を楽しむことができます。短期間の留学は効果がないという声もありますが、実際は考慮するだけの価値がありそうです。

1ヶ月の留学で英語は上達する?費用や上達のポイントを解説

留学期間:2ヶ月

「1ヵ月で英語力を上げれる自信がない」という方には、余裕を持って2ヵ月留学するという選択肢もあります。1ヵ月の2倍の期間滞在するので、当然英語を使う機会も多くなりますし、留学生活を長く楽しめます。

しかし油断して最初の1ヵ月をのんびりと過ごしているとあっという間に留学生活の終わりが近づいてしまう ので、終始気を引き締めて勉強に励むなら、主にスピーキングにおいて向上が見込めるでしょう。

留学期間:3ヶ月

3ヵ月頃から徐々に頭が英語脳にシフトしていき、英語環境にも慣れてくる頃ですのでスピーキングよりリスニングの向上が目立ちます。今まで早すぎると思っていたネイティブの話す英語にも少しずつ慣れが生じて、少しずつ言っていることが分かってきていることに喜びを感じることができます。

英語脳に頭が変化していき、かつリスニング力が上がったこのくらいの時期にさらにプラスで自主学習に励むと効率が良いです。1日3時間程度の英語学習をしていると、3ヶ月でおよそTOEICスコア100点アップが期待できる と言われています。

短期留学について徹底解説!メリットや注意点も

留学期間:6か月

現地での半年間は本当にあっという間です。

英語に囲まれた環境にだけでなく、食事を含む現地のライフスタイルにもかなり慣れてきます。生活自体に慣れると、余計なことに気を使うことが無くなってくるので、さらに英語の勉強に身を入れることができるようになります。

ただ生活にはなれる一方で、3ヵ月以上過ごすと現地の良いところだけでなく、良くないところも気になるようになってきます。良くないところだけ考えると、せっかく生活に慣れてきているのにも関わらず、別の新たなストレスが生まれてしまうかもしれません。

リスニング力の向上に加えリーディング力も伸び始めるため、勉強を熱心に継続的に行い続けてきた人なら、この時期からTOEICスコアで200点以上の向上を期待することができます

留学期間:9か月

9ヶ月も経つと英語で話すことに自信がついてくるため、初めは英語を話すことに抵抗を覚えていた人でも英語での会話を楽しむことができるようになり、楽しみながらスピーキング力が伸びていきます。

人によっては英語で会話ができていること自体を楽しめることに加え、英語での会話の内容も楽しむことができるようになるそうです。加えて、使える語彙が増えていることも相まって、ネイティブとの会話をスムーズに楽しめるようになる時期です。

対してリーディングは英語4技能の中でもなかなか能力を上げにくいことで知られています。しかしながら、およそ9ヵ月留学先でのリーディングの課題に励むことでこの頃からようやく精読力と速読力両方の変化を実感できるようになる でしょう。

その結果として、TOEICの点数だと、200点~400点アップが見込めます。

留学期間:1年

1年間の留学は非常に効果があると言われています。実際に中・高校生の留学プログラムや大学生の交換留学プログラムにおいて、1年間の留学期間が採用されています。

1年間の間にここまで書いてきたようなプロセスを経験し、帰国する頃には英語力の4つの技能全てでの向上を実感することができます。

1年も留学していると、一時的に居留しているという感覚よりも、現地に住んでいる感覚になります。そして現地の人と現地の生活や社会の一部になった感覚を味わえます。その感覚は、実際の英語力に加え、英語を使うことへの自信の向上として、結果的にスピーキングやリスニングの向上へと繋がります。

1年の留学では、TOEIC初期スコアが400〜500点ほどの方で600〜800点程度までスコアを伸ばすことが見込めます。

長期英語留学の期間はどれくらい?メリットや注意点も

英語留学の効果が出ない人の共通点

留学期間に応じてどのくらいの効果が見込めるかについて紹介しましたが、なかには留学したにも関わらず全然英語が身につかなかったという方もいます。

そのような方はどこに原因があったのでしょうか?考えられる共通点を見ていきましょう。

英語を話すことに恥じらいがある

日本の英語教育では受験英語に重きが置かれ、より実践的である英語を話すということを重視していません。そのため英語を話すことに慣れておらず、抵抗を感じる人も少なくないでしょう。

しかしながら、留学先でもそのように英語を話すことに恥じらいを感じためらってしまうことは、せっかくの貴重な英語力向上の機会を逃してしまっていることになります。

効果が出る人はとにかく英語を使う「量」を増やそうとして、自ら英語を話す機会を作ります。逆に効果が出ない人はしっかり話そうとする、言い換えれば「質」を求めるので、失敗を恐れます。英会話初心者であればあるほど、「質」より「量」を意識しましょう

日本人同士で固まってしまう

初めて訪れた外国での生活、違う知らない人たちとの交流や慣れない学校生活。そして異文化の地で、異なる文化を持つ人たちとの生活。このような状況で母国語でない言葉を使って日々を送ることは、あなたが思っている以上にストレスがたまり疲労感を感じることでしょう。

最初は「日本人とは話さない!」と意気込んでいても、ある程度の期間頑張って勉強をしたり外国人と英語で話すように努力していた後に現地で知り合った日本人の人たちと日本語で話してみたら、「母国語はなんて楽なんだろう!」と思わずにいられません。

しかし、母国語というのは恐ろしいもので、知らず知らずの内に多用してしまう怖さに加え、つい先ほどまで詰め込んでいた英語をすっかり忘れてしまうほどの強さを持っているのです。

語学学習の性質は筋トレと似ていると言われています。一度休むと鍛えた時間の2倍の速さで衰えていくというくらい忘れるのも早い ということです。

日本人と話すのが悪いという訳ではありません。しかし、この語学学習の性質を頭に留めておけば、「日本人と話す時間を英語を使う時間に使わなければ」と危機感を持って生活できるでしょう。

新しいことに挑戦しない

大人になると、知らないことは恥ずかしいという気持ちが勝り、失敗を恐れて積極的にリスクを冒すことがなかなかできなくなってきます。社会人としてすでに会社である程度の地位を確立している人であればなおさらそう感じることでしょう。

しかし、英語を勉強する場において、この「間違ってはいけない」という気持ちは、学習の向上を妨げる一番の原因 となります。

新しいことに挑戦することは、英語を話す機会だけではありません。経験したことのないアクティビティに参加してみたり、行ったことのない新しいお店に行ってみるというのも大切です。そこでの新たな出会い、発見、そして経験はあなたにとって留学後も記憶に焼きつくような思い出になるかもしれません。その思い出は時に語学学習を続ける上での原動力にもなります。また、留学後に「あそこに行っておけばよかった」と後悔することもなくなるでしょう。

留学においては失敗を恐れる気持ちが結局は一番失敗を招き、英語学習の上達を阻む要因になるということを肝に銘じてください。

社会人の英語留学の理由とは?人気留学先は?失敗パターンも解説

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した留学期間とその効果はあくまで見込みであって、ただ留学すればスコアが上がるというものではありません。

効果が出ない人の共通点を見ることで、逆にどうすれば最大限効果のある留学ができるのかが見えてきました。自分の状況や目的に合った留学期間を知り、効果の出ない生活の仕方を避け、最高の留学計画を立てましょう!