留学帰国後に英語を忘れないためにすること!仕事に活かす方法も詳しく解説

帰国後は英語を忘れてしまう?

留学から帰国後、日本での生活に慣れてしまうと、日本語に囲まれた環境が当たり前になってしまい、英語を使用する機会は留学時と比べて圧倒的に少なくなります。

留学中は街を歩いていて目に入る情報も英語、聞こえてくるのも英語、コンビニやレストランでの会話でさえも英語を使う必要がありますよね。生活しているだけで、読み書きの他にリスニングやスピーキングの力も毎日試されます。一方日本での生活が始まると、入ってくる情報は基本的に日本語がほとんどで、英語を日常的に使わなくなってしまうため、英語力はどうしても落ちてしまいます。

また、英語力を伸ばすという目標があった留学という環境と違い、帰国すると新たな目標に目移りしてしまいがちで、意欲を失ってしまう人も少なくないでしょう。

英語を忘れないために行うべきこと

伸ばした英語力を忘れないために、留学から帰国した後は何をすれば良いのでしょうか。

留学時の英語力をキープするには相当の努力が必要ですが、今回は日本にいながら気軽に取り組める方法から、将来仕事で英語を使いたいと考えている方にオススメの方法までご紹介します。

スマートフォンの設定を英語に変更する

一番手軽な方法は、日常的に目にする頻度の高いスマートフォンの設定を英語に変更することです。

日本語で使用している機能と位置は変わらないので、分からない単語があっても問題なく使えます。些細なことのように思えますが、スマートフォンで目にする単語は日本語で生活していると忘れてしまいがちな英単語や、日本語に直すとカタカナ英語になってしまうもの、単数形や複数形の確認ができるものが多く含まれているのです。

例えば、mapや世界時計上で表示される次のような、日本語と英語で大きく異なる地名は数え切れないほどあります。

「ベルギー→Belgium」

「北京→Beijing」

また、SiriやGoogleの音声入力機能を使う際に英語を使うことで、伝わる発音や文法かどうかスピーキング力を確かめることもできます。

使用している携帯の機種によっては、イギリス英語、オーストラリア英語など、自分が留学していた土地で慣れ親しんだ英語も設定することが可能です。言語設定の変更には時間も手間もかからないので、簡単に始められますね。

英語で話せる場所または友人を持つ

英語力を伸ばすために、留学先では何をしてきたでしょうか。

日常的に英語を使わない大半の日本人からすると、初歩的ですが「英語しか分からない人と話すこと」「英語しか使えない状況に身を置くこと」が一番チャレンジングだったという人も少なくないと思います。

日本に帰ってきた後も留学中と同じように英語で話せる場所や時間を持つことは、総合的に英語力をキープするのに役に立ちます。留学中にできた友人と定期的にメッセージや通話をするなど、様々な方法で日本にいながら日常に英語を使う時間を作ることも可能です。

また昔と比べて、観光案内のボランティアの募集など、至る所で英語を話す機会を容易に見つけることができます。より長期的にコミュニケーションが取りたい人は国際交流イベントに参加して日本に住んでいる英語話者の友達を作るという方法もあります。より本格的に英語を使う生活環境が欲しい人は、外国人も住むシェアハウスに住むこともオススメです。

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TOEICなどの検定試験の申し込みをとりあえず行う

自分の英語力を数値化するために、TOEICやTOEFLなどの検定試験を定期的に受けることもオススメです。帰国後も英語力を伸ばすという目標ができることで、日本に帰ってきてからも英語を意識して生活することができます。

また、日本での生活に慣れてしまい、英語力を伸ばすという意欲が既に落ちてきてしまった場合でも、検定試験に申し込んでお金を払うことで意欲が湧いてくるのではないでしょうか。試験を受けることで、留学前後の自分の英語力と比較することができるのもメリットの一つです。留学直後と比べて今の自分の英語力はどのくらいか、より正確に把握することができます。試験の結果次第では、キャリアアップに繋がるメリットも見込めますよね。

英語吹き替えで映画や洋楽を取り入れる

映画や音楽など、日常の娯楽を英語に置き換えてみるのも方法の一つです。

Netflixなどの動画配信サイトを利用すれば、楽しみながら英語に触れる機会を作れるのは嬉しいですよね。1年程度留学していた人であっても、英語の字幕なしで内容を完全に理解することは難しいでしょう。最初は英語字幕をつけながらでも、徐々に字幕を無くしていくことで、耳を英語に慣らすことが期待できます。視聴する映画やドラマの内容によっても難易度に差はあります。よりネイティブに近い英語力を目指している人には、会話のテンポが早くて高度な表現の多いリーガルドラマなどがオススメです。

Netflixを使う際にも、学習効率をあげるサービスを併せて使うとより効果的に英語力を伸ばせます。英語字幕と日本語字幕を併記する機能や、単語の意味をマウスオーバーで確認できるGoogle Chromeの拡張機能など痒い所に手が届く便利なサービスがあります。

映画やドラマの他には、洋楽を聞くのもオススメです。映画やドラマと違い、繰り返し聞くことでフレーズを頭に定着させることができます。通勤通学や日常のBGMとしても取り入れる難易度は高くありませんよね。

映画や洋楽では、日々生まれる新しい英語表現を学ぶことができるほか、海外の作品を観ることで外国人の友人と話すきっかけにもなります。

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オンライン英会話などで復習する

忙しい人や学習面をより重視する人には、オンライン英会話も良いでしょう。

家で好きな時間に取り組むことができ、友人との英会話よりも面倒な指導をお願いしやすいことが特徴です。オンライン英会話にも有料のものと無料のものがありますが、きちんとした指導を期待するのであれば有料のものをオススメします。プロの講師に指導をしてもらうことで、苦手な分野に気がつくことができたり、友人との日常の英会話では頼めないような繰り返しを気兼ねなく頼むことができます。

また、無料で気軽に話せるウェブサービスやアプリも様々なジャンルのものがあります。世界中の話したい人同士を繋げる「Wakieワイキー」というアプリでは、アプリを開くといつでも不特定の人と通話をすることができます。様々な国籍や年齢の人がいるので、多様な英語に触れることがでるのも特徴です。

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留学帰国後に英語を仕事に活かすには?

海外留学をした人の中には、将来仕事で英語を活かすために留学した人もいるのではないでしょうか。また、留学中に英語を使って仕事をしたいと思うようになった人も少なくないと思います。伸ばした英語力を実際に仕事で活かすにはどのような方法があるのでしょうか?

TOEIC・TOEFLのハイスコア獲得など結果を出す

語学の検定試験の結果が社内での評価に繋がることは多々あります。語学の試験でスコアを出すということは、留学で培った英語力を客観的に評価してもらえるきっかけになります。会社によっては、試験結果が高得点だった人を優先的に英語が必要な業務や海外への転勤に充てる場合もありますよね。また、英語を使う業界や職種への転職の際に、英語力の証明として点数の提示を求められることもあるので、検定試験で良い結果をおさめることは必須と言っても過言ではないでしょう。

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英語を使ったアルバイトをする

大学生や、副業が認められている方は、英語を使ったアルバイトから初めてみることをオススメします。普段の友達との会話で使う日本語と仕事場で使う日本語が違うように、留学で伸ばした英語力と仕事で使う英語力は異なるものです。アルバイトをきっかけにビジネスシーンでも使える英語力を知っておくことで、将来的に英語を仕事で活かす際に役に立ちます。

クラウドソーシングなどを利用することで、個人でも簡単に日英の翻訳のお仕事などを探すことができます。案件によっては専門的な語彙力を求められる場合もあるので、日常生活では伸ばせない英語力を伸ばすきっかけになります。また、英語力にある程度自信がある方は、子供や英会話初心者向けにオンラインで英会話を教える講師として働くことも良い経験になります。他者からの英語に関する質問に答えるためには、より正確な英語の知識や感覚が問われます。

アルバイトであっても、仕事として英語を使った経験があるのとないとでは、就職や転職の際に大きく違ってきます。

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留学中の生活は海外にいるというだけで満たされるものです。

その反動か、帰国後に憧れの海外での充実した生活から一変することや、現実に引き戻されることで無気力になる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、留学から帰ってきた後に気分が落ち込むことは決して珍しいことではありません。

留学を通して価値観が変化することで、日本での生活と折り合いをつけることに葛藤する人もいるでしょう。また、せっかく伸ばした英語力を使う場が少ないことに驚く人もいるかもしれません。

帰国後のカルチャーショックは「リバースカルチャーショック」「逆カルチャーショック」とも呼ばれ、海外に長期滞在したことがある人なら多かれ少なかれ感じるものです。

帰国後しばらく経つと日本での生活にも慣れ、このような気持ちも大体落ち着いてきます。留学先でのカルチャーショックに対応できたように、無気力な時間や落ち込む時間というのは、新たな環境に適応するために必要な時間であるとも言えるでしょう。また、リバースカルチャーショックを感じることは、留学を通して英語力以外にも学びを得たとも言えるのではないでしょうか。留学先で得た文化や価値観の違い、帰国後に感じたことはいずれも財産になります。英語力と同じくらい大切にし、次のステップへと足を踏み出していきましょう!

まとめ

留学で伸ばした英語力を落とさないためには、日常に英語を使う機会を増やし、毎日英語に触れることが大切です。英語力と一言でいっても語彙力、スピーキング力、リスニング力など様々あります。簡単に取り組めるものから日常に取り入れることで英語力をキープし、留学で得た経験や語学力を活用していけると良いですね!